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積読こそが完全な読書術であるの表紙

積読こそが完全な読書術である

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本書の要点

  • 膨大な情報が流通している現代は「情報の濁流」の状況にある。すでに「積読環境」に生きていると言っていい。このような状況で読書をするには、自律的な積読環境を構築する必要がある。

  • バイヤールは著書『読んでいない本について堂々と語る方法』のなかで、完全な読書など存在せず、ほとんどの読書は「未読」だと書いている。読書の不完全性は当然のことであり、それを受け入れたうえで、読書に臨むべきである。

  • 自分なりのテーマを決めて、興味のある本を無数に集めていくこと。それが、「ビオトープ的な積読環境」を作るコツである。

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なぜ積読してしまうのか

わたしたちは「積読環境」に生きている

現代日本の出版環境は、どん底にあると言われている。雑誌の売り上げは低迷し、その雑誌に依存している流通も衰退している。雑誌の売り上げの低下は、書籍の販売拠点である書店の危機とイコールだ。

しかし、こうした不況のなかでも出版点数は増加し続けている。1965年の年間出版点数は15000点であったが、今はその5倍に増えている。出版業界は不況であるにもかかわらず、構造的な理由から、新刊を次から次へと出すことを余儀なくされているのだ。

加えて、今はあらゆるメディアから情報が流れ込んでくる。テレビ、ラジオ、雑誌、ローカルメディア、ミニコミ誌……。さまざまな情報メディアの登場と発達は、情報の構造を変化させ、それに伴い仕事の形も変化してきた。

現代人は、これまでの歴史で最大の情報量を生み出し、それにさらされて生きている。そして、あらゆる情報が見られることなく「積まれている」という状況が発生している。このような情報の氾濫と蓄積が起きている状況を、本書では「情報の濁流」と呼ぶ。わたしたちが生きる世界は、すでに「積読環境」なのである。

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要約公開日 2026.10.15
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