【必読ポイント!】 上場の歓喜、そして次なる挑戦
上場の日のシャンパンファイト
レストランでは、社員数人がビニールシートを手に、壁や天井にそれを貼り付けようと必死になっていた。やろうとしているのは「シャンパンファイト」。シャンパンを振り回して祝い合うため、階下の店舗にまで液体が染み出してしまわないよう、念入りな準備が必要だったのだ。
この催しを提案したのは創業者で社長の元榮太一郎だった。
2014年12月11日。弁護士ドットコムは東京証券取引所マザーズ市場(現在のグロース市場)に上場した。日本で初めての、弁護士が創業社長を務めた会社の上場だ。
しかし、その道のりは決して順風満帆ではなかった。サービス開始当初、弁護士と依頼者を有償で仲介することは弁護士法との関係で難しく、事業として成立させることが困難だった。結果として、創業から8年間、赤字が続いた。それでも元榮は、法律トラブルで困っている人が弁護士と出会える場をつくることには大きな社会的意義があると信じていた。その信念に支えられながらサービスは続き、ようやく上場という成果にたどり着いたのである。
店内にシャンパンの香りが漂う中、社員たちはびしょ濡れになりながら互いに祝福し合った。長い苦難の末に手にした喜びだった。
だが、この歓喜の直後、会社と創業者は思いもよらない次の挑戦へと踏み出すことになる。




















