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本書の要点

  • 上から押さえつけて命令しても読み書きの技術は身につかない。子どもが主体的に読書を練習し、技術を磨くことが必要なのである。子どもたち自身が選んだ本を否定せず、読みたい本を自由に選ばせてあげよう。

  • 子どもたちにはさまざまな本に出会えるチャンスを作り、毎日本を読める環境を与えよう。

  • 好きな本を読ませるが、子どもが何を読んでいるのかを大人は把握する必要がある。

  • 順調に進んでいるのか、合わない本ばかり選んでしまっていないか、早めに気づいて必要に応じた導きをする必要がある。

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【必読ポイント!】 魔法の授業のはじめ方

命令しても読み書きの技術は身につかない

©iStock.com/ jaimax

通常、学校の国語の授業ではみんなで同じ本を読み、みんなで決まった課題をこなす。それが昔ながらのやり方で、著者も教師になった頃は全く同じことをしようとしていた。

しかし、これでは1年間で読める文章量は微々たるものにしかならない。読書を楽しめるようにもならない。子どもが文章を読み、読み書きの技術を身につけるために必要なことは、座って授業を聞くことではなく、主体的に練習をすることだ。職人の弟子がそれぞれ技術を磨くのと同様に、上から命令されてするのではなく、主体的に各自が練習し技術を磨かねばならないのである。

大人がやるべきことは、教壇に立って知識を垂れ流すことでなく、子どもが自ら学ぶための情報源になり、子どもが学びやすいように適切な導きをすることだ。そうして彼らが自分の力で文章を読んだとき、はじめて読解力は自分のものになる。

教室を読書のワークショップに

著者は、実践を通じて技術を磨く場所にするために、教室を読書のワークショップに変身させた。その方法は、本を読むためのまとまった時間を確保すること。読む本は課題図書を押しつけるのではなく、子どもに選ばせてあげること。本を読んだら、感想を発信すること。読書仲間であるクラスメイトと、本の理解を深めること。スムーズに学習を進められるよう手順をしくみ化することだ。

著者の授業では、年間40冊を読むという目標を決めている。新しいクラスの最初の授業では、まず子供たちに本棚から好きな本を探してもらう。本を選ぶ手がかりとして、ジャンルごとのブックリストを用意し、各ジャンルから決まった冊数を読むという課題を与えている。さらに、読書ノートを渡し、読んだ本の記録をつけてもらっている。読んだ本は、感想文などを書かせるかわりに、みんなの前でおもしろかったポイントを話してもらう。当たり前のように本を自分で選ばせ、読んでもらうと教室中が活気づき、子どもたちがどんどん自分から本に手を伸ばすようになるのだ。

読書を通じて子どもたちは旅に出る

©iStock.com/ edgelore

読書とは、「頭」と「心」の冒険である。読書の旅に出るのは、子どもたち自身だ。大人の役目は、冒険の準備を整えてあげること、そして

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要約公開日 2015.10.09
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