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本書の要点

  • サグラダ・ファミリアは、イエスと聖書の物語、キリスト教の象徴が細やかに表現された「石の聖書」とも言える存在だ。大聖堂の建築や彫刻には、ガウディのメッセージも数多く込められている。

  • 内戦後、資金やスタッフが集まらず、サグラダ・ファミリアの建設は極めて困難な道のりをたどった。だが、生誕の門の完成やバルセロナ・オリンピックの開催を機に知名度が高まり、スタッフ拡充や機械化が進んだことで、建設速度は大きく向上した。

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サグラダ・ファミリアの誕生

財政難がもたらしたチャンス

1978年、当時25歳だった著者は、サグラダ・ファミリアの彫刻家となり、毎日この未完成の大聖堂で石を彫ってきた。2000年には、著者が15体目の天使像を完成させて設置したことで、最初のファサードである「生誕の門」が完成した。

1882年に着工したサグラダ・ファミリアの当初の図面は、今日の奇抜さとは無縁の平凡なものだった。ところが主任建築家が1年ほどで辞任し、次の主任建築家に選ばれたのがアントニオ・ガウディだったことで、大聖堂の姿は変わり始める。

当時のガウディは31歳で、実績らしい実績は何もない、無名の建築家だった。だが、施主である「聖ヨセフ帰依者協会」の財政難がガウディと大聖堂に成長のチャンスを与えた。貧しい信者の寄付金を財源とした建設はゆっくり進み、ガウディはその間に実業家エウセビオ・グエルの支援を受けて、カサ・バトリョやグエル公園といった傑作を生み出していく。その過程で技術とアイデアを磨き、キリスト教を深く学びながら精神的にも気高くなったガウディは、それらすべてを大聖堂の構想と建築に注ぎ込んでいったのだ。

イエスと聖書の物語、キリスト教の象徴が細やかに表現された「石の聖書」とも言えるこの大聖堂は、28年間通い続ける著者にも、未だに新鮮な発見を与えてくれる。

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要約公開日 2026.01.10
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