仕事に振り回されないためのマインドセット
人生の主人公は「仕事」ではなく「自分」

アメリカの一流ビジネスパーソンたちの多くは、仕事と自分との間に明確な境界線を引いており、「仕事はお金を稼ぐ手段である」と考えている。転職していく人たちに理由を尋ねると、「そっちのほうが待遇良くてさ」と、実に明快な答えが返ってきたものである。
言い換えれば、彼らは仕事に「やりがい」や「豊かな人間関係」を求めすぎることはない。仕事を「自己実現を果たすための唯一のツール」とは思っていないのだ。
日本では「当事者意識」や「献身的な姿勢」が評価されやすい。けれど、当事者意識を持ちすぎるからこそ、「仕事に入れ込みすぎてしまい、感情的になりすぎる」ということが起きてはいないだろうか。
仕事でポジティブな評価を受けると、自分そのものが肯定されたように感じる。逆もまた然りで、仕事に対してネガティブなことを言われると、それを自分自身への攻撃や蔑みとして受け止めてしまう。ひどい場合には、まるで自分という存在そのものが否定されたかのようなショックを受け、心身を害するほどのストレスを抱えたり、うつになったりすることもある。
仕事は替えが利くものだ。今の仕事がダメになったなら、別の仕事に替えればいい。
でも、自分という存在は替えが利かない。一度バランスを崩すと、元気な自分を取り戻すのは大変だ。
アメリカで働く一流の人材は、このカラクリを理解しているように思う。そして、その理解があるからこそ、バランスを崩さないよう、仕事という存在をうまくブロックしているように見える。彼らは「人生の主人公は自分だ」と考え、自分の人生を幸せにすることに圧倒的な当事者意識を持っているのだ。



















