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本書の要点

  • ギブ・アンド・テイクの関係には、「ギバー」「テイカー」「マッチャー」という3種類が存在する。調査によれば、成功から最も遠いのがギバーであるが、同時に最も成功しているのもギバーである。

  • ギバーが成功しやすいのは、独自のコミュニケーション法を用いることで、長期的な人脈を築き、利益のパイを増やす働き方をし、他者の才能を信じ育て、信望を元にした影響力を発揮することができるからだ。

  • ギバーが成功するためには、他者につくすだけでなく自分の利益にも関心を持つこと。また、人によってギブ・アンド・テイクのやり方を使い分けることが重要である。

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あなたは、まだ「ギブ&テイク」で人生を決めているのか

「ギブ・アンド・テイク」のバランスが人生を決める

大きな成功を収める人々には3つの共通点がある。それは「やる気」「能力」「チャンス」だ。これに加えて、どのように「ギブ・アンド・テイク」するかに成功は大きく左右される。

ギブ・アンド・テイクの関係には、3つの種類が存在する。「テイカー」は常に、与えるより多くを受け取ろうとし、自分の利益を優先する人のことを指す。「ギバー」はギブ・アンド・テイクの関係を相手の利益になるようにもっていき、受け取る以上に与えようとする人のことだ。ほとんどの人が、家族や友人に対しては打算なしで相手の役に立とうとする「ギバー」になるが、仕事においては、与えることと受け取ることのバランスを取ろうとする「マッチャー」になる。

最も成功するのも、最も失敗するのも「ギバー」

Robert Churchill/iStock/Thinkstock

与えることにはいつの時代も変わることのない特徴がある。それは、生きるうえでの基本方針を考えてみれば、人はたいてい「与えたい」と思うものであるということだ。世界70カ国以上で「富・権力・快楽・勝利」と「援助・責任・社会主義・同情」のどちらの価値を評価するかという質問に対し、全ての国で「与えること」こそもっと大切な価値だと認められていることが分かった。

調査によれば成功から最も遠いのはギバーであるが、それと同時に、最も成功しているのもギバーである。なぜ、ギバーが最も成功するのだろうか。それを理解するには、ギブ・アンド・テイクの関係に目を向けてみることだ。成功しているギバーは「人脈づくり」「協力」「人に対する評価」「影響力」で独自のコミュニケーション法を用いているのである。

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「名刺ファイル」と「フェイスブック」を見直せ

ギバーは長続きする人脈を築くことができる

エンロンのCEO、ケネス・レイは、慈善活動を目的とする財団を設立し、25億円以上を寄付していた。しかし、彼はギバーを装ったテイカーだった。ご存知のとおり、エンロンは2001年に経営破綻し、捜査によってエンロンは収益を水増しして損失を隠していたことや、エネルギー・電力市場を操作し、違法な賄賂を贈っていたことが判明する。

レイのように、ギバーではなくテイカーが成功できたのは、彼が非常に幅広い人脈を作り、それを自分の利益のために利用したからだった。

ギバーもテイカーも幅広い人脈をつくれるという点では同じであるが、テイカーは上司や利益のある人にだけギバーを装う。一方、本当のギバーは相手のことを考えて行動するため、そのネットワークを通じてはるかに長続きする価値をつくることができる。実際、レイの逮捕が明らかになると、かつての支持者はいっせいに彼から距離を置こうとした。

テイカーを見破る方法とは?

テイカーはギバーやマッチャーを装い、相手のネットワークの中に入り込もうとする。レイは親切にしたり寄付をしたりして人の心証を良くし、新たな人脈を築いてきた。だが、テイカーを見破るのはそんなに難しいことではない。

テイカーは自分のことで頭がいっぱいなので、

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要約公開日 2014.10.28
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