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本書の要点

  • ストレスがかかると、コルチゾールというストレスホルモンが分泌される。しかし運動を習慣づけると、やがてコルチゾールがほとんど分泌されなくなり、ストレスに対する抵抗力が高まる。

  • 太古の昔から、人間が生きていくためには運動が不可欠だった。それゆえ人間は、運動すると「報酬系」と呼ばれるシステムが働き、ドーパミンが放出されて気持ちが明るくなる仕組みになっている。

  • BDNFは、脳の健康に欠かせない物質だ。BDNFを増やすには、30~40分の有酸素運動を週に3回行うことが有効である。

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【必読ポイント!】 ストレスを取り払う

ストレスと脳の関係

人間は絶えずストレスにさらされている。ストレスは脳の働きを阻害し、不眠などの様々な症状を招くものだ。

ストレスは次のような流れで生じる。脳が何らかの脅威を感じると、脳の中の視床下部がホルモンを放出し、下垂体を刺激する。すると下垂体が別のホルモンを放出し、それが血流によって運ばれ、副腎を刺激する。その刺激によって、副腎からコルチゾールというストレスホルモンが放出される。

たとえばあなたが大勢の同僚の前でプレゼンテーションをしなければならないとする。あなたの動悸は速くなり、口の中は乾き、手はかすかに震えるだろう。こうした反応は、コルチゾールによって引き起こされている。

プレゼンテーションが終わり、ストレスを受ける状況から解放されると、コルチゾールの分泌量は速やかに減っていく。だがストレスを受ける状況が何カ月、何年と続くと、慢性的にコルチゾールが分泌され、脳の記憶中枢である海馬が委縮してしまう。ストレスはあなたに負担をかけるだけでなく、脳に損傷を与えさえするのだ。

コルチゾールを手なずける

filadendron/gettyimages

ストレスにうまく対処するためには、コルチゾールが脳に与える影響を減らさなければならない。それには運動が有効だ。

運動している間は身体に負荷がかかるため、それが一種のストレスとなり、コルチゾールの分泌量が増える。運動が終われば、分泌量は運動する前のレベルまで下がる。これが運動とコルチゾールの関係だ。

注目してほしいのはここからだ。運動を習慣づけると、運動している間のコルチゾール分泌量が増えにくくなり、運動を終えたときには減りやすくなる。そして、定期的に運動を続けると、運動以外のことが原因のストレスを感じたときにも、コルチゾールの分泌量はわずかしか上がらなくなっていく。つまり運動によって、ストレスに対する抵抗力を高めることができるのだ。

心拍数を上げてストレスに勝つ

ストレスに強くなるためには、筋力トレーニングよりも、ランニングやスイミングなどの有酸素運動が効果的だ。少なくとも20分、体力に余裕があれば30~45分続けるとなおよい。これを習慣化して、週に2、3回は心拍数が大幅に増えるような運動をしよう。すると脳は、動悸が激しくなっても「これは恐怖からくるものではなく、プラスの変化をもたらすものだ」と学習していく。

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要約公開日 2022.09.16
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