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本書の要点

  • OKRを導入する前に、まずミッションを定めるべきだ。誰もが覚えられるぐらい短く、それでいて人を鼓舞させ、向かうべき道を指し示す言葉を選ぼう。

  • OKRとはO(目標)とKR(主な結果)からなる。Oはミッションに似ているが、より短期的なものだ。KRはOを達成するための定量的な行動指標である。

  • OKRをうまく導入するうえでは、(1)最初のうちは会社のOKRを1つだけ定める、(2)全社で導入する前に1つのチーム内で導入する、(3)プロジェクト単位で適用するところから始める、という3つの方法が考えられる。

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なぜ、やり遂げることができないのか

目標が実現しない5つの理由

phaustov/iStock/Thinkstock

誰にでもやりたいことはある。だがそれがどれだけ重要なものであっても、実現しないことは多い。なぜ目標は実現しないのだろうか。そこには5つの要因があると著者は見ている。

1つ目の要因は、ゴールに優先順位をつけていないことだ。「なにもかも重要というのは、どれも重要でないのと同じ」というわけである。たとえ同じぐらい重要に見えたとしても、優先順位はつけなければならない。それらを1つずつ処理していけば、成功する可能性は当然高くなる。

2つ目の要因は、熱意をこめて周りにゴールを伝えていないことである。ゴールを定めるだけでは不十分だ。ゴールは毎日チームに繰り返し伝えなければならない。しかも口頭だけでなく、あらゆる場面でリマインダーを送る必要がある。

3つ目の要因は、やり遂げるためのプランがないことだ。個人の意志の力に頼るのは非生産的である。意志の力は有限であり、使っていると摩耗してしまう。疲れていても脱線しないようにするプロセスが求められる。

4つ目の要因は、重要事項のための時間を設けていないことである。「重要でも緊急でもないこと」をやめるのは、それほど難しくない。しかし「重要だが緊急ではないこと」を真剣に考え、そのためのスケジュールを立てる人は少ない。重要事項をやり遂げるためには、時間をあらかじめ空けておくべきだ。

5つ目の要因は、繰り返さずにやめてしまうことである。OKRを導入しても、最初は失敗するものだ。だが成功する会社は、かならず再挑戦している。成功への唯一の望みは繰り返すことだ。ただしその際は、なにが機能してなにが機能していないのかを念入りに観察し、適切なフィードバックを加えていかなければならない。

成功への道:ミッションを定めよ

molchanovdmitry/iStock/Thinkstock

成功への道は複雑ではないが、とても険しいものである。夢をもつことからすべては始まるが、夢に到達するためには、重要事項にフォーカスし、いかなるときでも前へ進めるように計画し、失敗から多くを学ばなければならない。

OKRを導入する前にやるべきことがある。それはミッションの確認だ。ほとんどのスタートアップは、会社のミッションを掲げることに抵抗感をもつが、そもそも起業家は意識してるかどうかを問わず、創業時からミッションを抱えているものである。

ミッションはシンプルで覚えやすく、時間の使い方を占める指針となるように書かなければならない。よいミッションとは、全メンバーが覚えていられるぐらい短いものだ。人を鼓舞させる言葉で書かれ、それでいて方向性がはっきりしている。

ミッションをつくる際は、次のシンプルな公式に当てはめるといい。「わたしたちは、『価値提案』によって、『市場』における『問題点を取り除きます/生活を向上させます』」。そして推敲を重ねる。価値提案を書くだけで十分な場合もあるだろう。

ミッションはOKRにおけるO(目標)と多くの面で似ている。だがミッションはずっと長持ちするものであるべきだ。ミッションは会社がレールから外れるのを防ぎ、OKRがフォーカスを定める際のマイルストーンとなる。ミッションなしでOKRを使っても意味はない。

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OKRの基本

Oの条件

OKRとはObjectives and Key Results(目標と主な結果)の略語だ。Oには定性的なものを1つだけ、KRには定量的なものを3つ程度定める。そして大胆なゴールに向けて集中するのである。

Oは次の条件を満たすものでなければならない。

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要約公開日 2018.07.17
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