
じめじめ気分を吹き飛ばそう!
6月は疲れが出やすく、メンタルが落ちやすい時期。梅雨のじめじめも相まって、心身の不調を感じている人は多いのではないでしょうか。 今回の記事では、ストレスを軽減して気持ちを上向きにする10冊をピックアップしました。本の力を借りて、梅雨を上手に乗り切っていきましょう! (2025年6月10日更新)
ライター・矢羽野晶子


大きなストレスはないのに、不安や落ち込み感じることはありませんか?「自分の性格のせいだ……」と暗くなる必要はありません。ネガティブ感情に見舞われやすいのは、人間の脳の生存戦略だからです。
本書『メンタル脳』によると、これだけ文明が進化した今でも、人間の脳の仕組みは狩猟採集時代と変わらないそうです。当時、猛獣に襲われたり仲間割れして群れから追い出されたりすることは、命の危険に直結していました。それを回避するために、脳は不安や怒り、恐れといったネガティブ感情を使って危険信号を出し、生き延びるよう促してきたというのです。
つまり、ずっとハッピーな気分でいられないのは、人間として当然のこと。ちょっと落ち込んでも「それは脳のせい」だと思えば、乗り切れる気がしませんか?


ストレスは放っておくと「モンスター化」する――。そう警鐘を鳴らし、早めの対処を勧めるのが『こじらせない心の休ませ方』。
ストレスが蓄積されると、頭痛、腹痛、腰痛といった体の不調や、不眠や「悲しくないのに涙が出る」などの心の変調が現れます。そしてさらに進むと、仕事でミスが多くなったり物忘れがひどくなったりと、いよいよ看過できない状態になってしまうことも。
本書では、医学的に効果が認められるストレス対処法が多数紹介されています。不安やイライラ、人間関係の悩みなどのストレスを抱えている人は、ぜひ読んでみてください。


大して動いていないのに疲れが取れない……。それはきっと、「脳」が疲れているサイン。デジタル機器に囲まれ、四六時中スマホやパソコンを見ている現代人は、身体を動かしていなくても脳は常にフル回転。運動していないのに、デスクワークをしているだけなのに疲れを感じているなら、脳を休ませる必要があります。
本書は脳科学者の茂木健一郎さんが、「脳の休ませ方」を教えてくれる一冊。脳の疲れを取るには「ボーッとすること」が一番だと言います。そのためにはまず、スマホはカバンにしまうこと。そのうえで味わってご飯をいただいたり、瞑想をする時間を取りましょう。
人の脳は、ボーッとしている間に蓄積された記憶や情報が整理され、エネルギーが回復するのだそう。脳がしっかり休まるとヒラメキが生まれやすくなり、仕事も能率的に進められます。忙しいビジネスパーソンこそ、意識的にボーッとする時間を取りたいものです。


「退勤後も仕事のことを考えてしまう」「疲れているのに眠れない」「食欲がない」――。そんな状態が続いているなら、「過緊張」かもしれません。
過緊張とは、自律神経のうち交感神経が過度に優位になり、心身が休まらない状態が続くこと。心身に強いストレスがかかると、自律神経のバランスが崩れて交感神経系の働きが過剰になり、その結果「過緊張状態」が引き起こされるのだそうです。
過緊張状態が続くと、不眠症やうつ病へと進行する危険性があるため、早めの対処が必要です。本書ではそのセルフケア法として「レスト(睡眠や食事)→リラクゼーション(入浴やストレッチ等)→レクリエーション(スポーツや友人との飲み会等)+ストレス原因への対処」という3つのステップを提案し、その方法を解説します。
過緊張が疑われるなら、「まだ大丈夫」と放っておかないで、適切な処置をすることをおすすめします。


怒りや不安、切なさといったネガティブな感情が湧き起こったとき、どう対処すればいいでしょうか?
私たちは強い感情に襲われると、一瞬でその感情に支配されてしまいます。だけど、その感情は本当に「正しい」のでしょうか? 本書では感情を客観的に見つめ直し、「再評価」することで感情に振り回されない方法「モニタリング」を伝授します。
モニタリングのプロセスは4つ。まず、自分の感情に気づくこと。次に、その感情を観察して言語化します。それができたら感情の背景を分析し、どう行動するかを考えます。
行動のプロセスでは、「私は〇〇と考えているけど、本当に合ってる?」「〇〇することで、私や私の大事な人は幸せになる?」と自分に問いかけること。そうすることで、高ぶった感情は収まってくるでしょう。
ネガティブな感情に振り回されないで、心の平穏を取り戻したい人におすすめの一冊です。


禅には「心身一如(心と身体はひとつ)」という言葉がありますが、これは「身なりや立ち振る舞いを整えると自然と心も整う」ということ。本書では曹洞宗徳雄山建功寺住職の著者が禅の教えを基にした、忙しい現代人でも実践しやすい98の養生訓を紹介しています。
その1つが「いつもより30分早起きをすること」。朝活とまでいかなくても、少しだけ早く起きてフレッシュな空気を吸うだけでも気分よく1日を始められるはず。いい日になるかどうかは、朝の過ごし方で決まるのです。
1年で一番日の長い6月は、早起きにぴったりの時期。梅雨の今こそ、整える習慣を始めてみてはいかがでしょうか。


大きな悩みはないけど、ちょっと気になる「小さなモヤモヤ」はありませんか? 時間がかかりそうで手をつけられていないタスク、観たいと思っているけどまだ観られていない配信ドラマ、友人に言い返した言葉が「きつかったかな?」と気になる……。
そんなモヤモヤは、週末にスッキリさせてしまいましょう。10分ほど時間をとって、気になっていることをノートや手帳にリストアップ。あとは1週間それを時おり眺めて、完了したらチェックしていくだけです。
本書では、週末のひとり時間を使って自分をチューニングしたり、やってみたいことを実現する時間術などを教えてくれます。「ひとり時間」といっても、10分、15分でも大丈夫。ほんの少しの「ひとり時間」がゆとりを生み、心を前向きにしてくれるのです。


心身を健康に保ち、パフォーマンス向上に役立つ100の施策が掲載される『ブレイン メンタル強化大全』。『学びを結果に変える アウトプット大全』などの著書を持ち、メンタル強化にまつわる情報発信を積極的に行っている精神科医・樺沢紫苑氏による一冊です。
本書は、睡眠、運動、朝散歩、生活習慣、休息の5つのカテゴリーに分かれていますが、ここでは睡眠、運動、朝散歩において、メンタル改善に役立つことを簡単に紹介します。
・睡眠:睡眠6時間以下が続くと、うつ病発症リスクが高まります。質の良い睡眠を6時間半~7時間半程度とることを目安にするといいでしょう。
・運動:運動はメンタル疾患の予防、治療にも大きな効果を発揮します。メンタル疾患を治すためには、45〜60分のジョギングを週3回、3カ月以上続けるのが理想的です。
・朝散歩:起床後1時間以内に、毎朝15〜30分の散歩をすると脳内物質の「セロトニン」が活発になり、心身に良い影響をもたらします。散歩が難しいときは、朝日を15分程度浴びるだけでもいいでしょう。


雇用システムの違うアメリカでは、ある日突然解雇されることは珍しくありません。“世界最高の職場”と言われるグーグルはじめ、巨大IT企業でも然り。本書にも、“天国から地獄に落とされた”元社員たちが登場します。
でも、そこでじっとしていないのが彼らのすごいところ。山や海などに出向き、自然の中で過ごしながら自分と向き合い、多少のことでは動じないマインドを手に入れるのだそうです。
本書ではアメリカのビジネスエリートが休日をどう過ごしているかをレポートし、彼らが日常的に取り入れているマインドフルネスや瞑想なども紹介します。彼らの姿勢からは「メンタルをととのえるのも、強いマインドをつくるのも自分自身」という強い意志を感じます。
心が折れそうなときに読むと元気をもらえる一冊です。


テレビプロデューサーやラジオパーソナリティなど、幅広いシーンで活躍中の佐久間宣行氏。本書は「ごきげんに生きよう」を人生のテーマとする佐久間氏が、自分をすり減らすことなく、「ごきげん」に成果を出すための考え方やノウハウを教えてくれる一冊です。
その1つが、意識的に「小さなごほうびの予定」を作ること。美味しいものを食べに行く、映画を観に行くといった「小さなごほうび」を仕事のピークが過ぎる頃に入れておき、それをモチベーションにして乗り切るのだといいます。
山あり谷ありの仕事人生、できるだけストレスを溜めず、ごきげんに歩んでいきたいもの。佐久間氏の仕事哲学は、そのヒントになりそうです。
いかがでしたか? 気になる本があればぜひ手に取って、梅雨のメンタル対策に役立てていただければ幸いです!