とにかく動け、行動せよということは、ビジネス上、いま最も強調されている価値観のひとつです。とはいえ、何から始めればいいのかわからない、つい二の足を踏んでしまう、という方は多いのでは。そんな方におすすめの本がこちらです。
たとえば、いきなりワイルドな修羅場には飛び込めないけれど、小さな経験から得たものを組み合わせれば、一歩が踏み出せるかもしれない。自分の行動の軸がなければ、尊敬する人だったらどうするかを想像して、その人の「軸」を仮置きしてみる。そんな具体的なアドバイスが盛りだくさんです。
限界は、無茶すれば突破できるというものではありません。本書によれば、身体能力や知性、性格は、ある程度遺伝で決まってしまうので、限界は実際「ある」のだといいます。ただ、その限界は周囲の状況によって変わることも、「思い込み」によって自ら限界を決めてしまっていることもあるので、そういう限界は突破できますよ、という内容です。
がむしゃらに自分を追い立てる前に、読んでおきたい一冊です。
「自由で、直感的で、わがままで、好奇心の強い人材」、それが、これから評価される人材の姿だといいます。本書は、こうした人材を、旧来評価されてきた人材「オールドタイプ」に対して「ニュータイプ」と名づけ、その思考・行動様式を整理します。
「ビジネス」と、「アートや哲学」を交差させ、つねに新鮮なものの見方を提示してきた著者ならではの洞察が光ります。
先に書いたように、パーソナリティはある程度遺伝で決まることは、最近の研究の成果からも明らかです。けれど、本書は、パーソナリティには生まれ持った側面と、変化できる側面があることを理解することが大事だと教えてくれます。
自分のパーソナリティ特性を診断するテストも収録されているので、本書を使って、改めて自分と向き合う時間を持ってみてはどうでしょう。自分を知ると、自分の活かし方もきっとわかるのではないでしょうか。
最後にご紹介しておきたいのが、この書籍です。「思考の道具箱」と称して、よりよい人生を送るための52の思考法を提示しています。「天職を追い求めるのはやめよう」、「楽しさとやりがいの両方を目指そう」といった項目は、人生における仕事というものを考えるときの示唆に満ちています。
よい人生を生きることで、よい仕事も生まれるもの。いったん視野を大きく広げて、人生というものを考えることで、あなたなりのビジネス力が見つかるかもしれません。